こんにちは!ひよこです。
今回、夫婦で起業する人におすすめしたい本は「学びを結果に変えるアウトプット大全 (サンクチュアリ出版 樺沢 紫苑著) 」です。
「アウトプット大全」は55万部のベストセラーとなった本なので、あなたも聞いたことがあるかもしれません。
実は私、「話題になった時には読みたくない!」というあまのじゃく体質。
出版から2年以上たち、今更ながら手にとったという形ですね。
というのも最近、こんな風に思うことがあったからです。
- 「何度も似たような本を読んでいる気がする」
- 「いまいち本を読んでも、知識が身についていない気がする」
毎月10冊以上本を読んでるわりには「本を読んでも成長してない!?」と思ったんですよね・・・。
インプットは足りていると思う。
ではアウトプットに問題があるのか?
そこから、アウトプットに着目した本「アウトプット大全」を買うことにしました。
結果、アウトプットに問題があることが判明。
夫婦起業にも役立つ知識やアウトプットのコツもわんさかあったので、書評という形でシェアしたいと思います。
ちなみに私たち夫婦は、オーディオブック(オーディブル)も持ってます。
音声で聞いてよかったので、本も購入しました。
アウトプット大全の著者について
本って誰が書いてるかってかなり重要ですよね。
特に実業家じゃない人が書いてるビジネス書って、体験に基づいてない「机上の空論」だったり、現実では使えない・・・ってことが結構あります。
あとは、論文のように難しくて、3周はしないと理解できない本とか・・・。
「アウトプット大全」は、精神科医である「樺沢紫苑(かばさわしおん)」さんが書いたものです。
お医者さんですが、著者本人もメディア運営する実業家であるということで、その辺は安心して読むことができました。
精神科医、作家
1965 年、札幌生まれ。1991 年、札幌医科大学医学部卒。2004 年からシカゴの イリノイ大学に 3 年間留学。帰国後、樺沢心理学研究所を設立。
SNS、メールマガジン、YouTubeなどで累計40万人以上に、精神医学や心理学、脳科学の知識・情報をわかりやすく伝え、「日本一、情報発信する医師」として活動している。
月に20冊以上の読書を30年以上継続している読書家。そのユニークな読書術を紹介した『読んだら忘れない読書術』(サンマーク出版)は、15万部のベストセラーに。
その他、『いい緊張は能力を 2 倍にする』(文響社)、『脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術』(大和書房)など、28 冊の著書がある。引用:Amazon
私がライティングを学ばせていただいた「伝わる文章が「速く」「思い通り」に書ける 87の法則」の著者である山口 拓朗さんからも、何度か聞いたことがある名前でしたので、しっかりと実績のある方なのでしょう。
実際、科学的なデータも豊富に引用されていましたし、自身による体験も引用されていて、説得力のある本でした。
読みやすさも非常に意識されてると思うのですが、図による解説も多くて、サクサクと読み進められましたよ。
ほかにも18冊本を出版されているそうです。(樺沢紫苑公式ブログより)
ちなみに2020年にYouTubeのフォロワーが26万人を突破。
2021年は元旦から滝行をされたり、お正月は夫婦でアニメやテレビドラマなどを一気見するという過ごし方をされていたり、お医者さんなのにファンクラブをはじめるなど、なかなかユーモアのある方です。
【アウトプット大全を読む前】インプットとアウトプットは5:5が適切だと思ってた
夫婦で起業して6年、これまでの経験からインプットの質や量にはこだわってきました。
でもアウトプットについては、あまり重要視していなかったんです。
「アウトプット大全」では「アウトプットしてこそ自己成長になる」という話があります。
ですが、私たちはこれまで“アウトプット=発信すること”というイメージで、自己成長という点には着目していませんでした。
そのため、インプットばかりでアウトプットはおろそかになっていた、というわけです。
「インプットとアウトプットは5:5くらいの割合がいいだろう」となんとなく思っていたんですが、実際のところはインプット7:アウトプット3くらい。
アウトプットはインプットの半分もできていませんでした。
【アウトプット大全で気づいた】夫婦起業に活かせるアウトプット5つのコツ
ここからは、アウトプット大全での気づきと、そこから学んだ夫婦起業にいかせるアウトプットのコツを紹介します。
1.アウトプットはインプットの倍以上する
「教科書を読んだり、授業を聞いただけでテストに挑んだら、いい点がとれなかった」という経験が、あなたにもありませんか?
実際に暗記すべきことをノートに書き写したり、問題を解いたりしないと、テストでいい点はとれないですよね。
これは運動記憶というもので、インプットした知識を、話す、書く、行動するといったアウトプットをすることで記憶が定着しやすくなるそうです。
アウトプット大全によると、自己成長はアウトプット量に比例し、コロンビア大学の研究結果から「インプットとアウトプットの黄金比は3:7」ということがわかっています。
本を3冊読んで、1冊しかアウトプットする時間がないなら、本を2冊読んで2冊アウトプットする方が学習効果も費用対効果も高くなるというわけです。
私はこれまで、本を読む(インプット)しても、読んだだけでアウトプットできてないことが多々ありました。
でも、感想を書いたり、気づきからTodoに起こして行動する(アウトプット)しなれば意味がなかったんですね。
また、アウトプットしたことに対して、フィードバックをおこなうとさらに効果は高まるそうです。
インプットしたことをもとに行動し、結果がでたら、良くても悪くても原因を探り、次に生かすべきでしょう。
夫婦で起業しているのであれば、ビジネスに関する知識を共有することは、お互いの成長につながります。
人に話すことは効果的なアウトプット方法のひとつなので、身近なパートナーにインプットした内容をシェアしてみましょう。
- インプット量を半分にしアウトプット量を今の2倍にする
- パートナーに学びや気づきを自分の言葉でシェアする
- 行動して結果がでたことに対するフィードバックを必ずおこなう
2.「何を話すか」よりも「どう話すか」を意識する
例えばYoutubeやZoomで話をする時、一番考えるのって話の内容ですよね?
「どんな話をしようか・・・」こればっかりに頭がいっちゃいませんか?
でも、心理学の「メラビアンの法則」によると、矛盾したメッセージが発せられたときの人がもっとも信じたのは、視覚情報だったそうです。
視覚情報が55%、聴覚情報が38%、言語情報が7%という結果で、言葉の内容よりも、目や耳からの情報を重視していたんですね。
ということは、話す内容よりも話し方の方が相手に与える影響は大きいということ。
どれだけ質の高い話をしても、ぼそぼそ自信がないように話していては台無し、ということです。
逆にいえば、笑顔で堂々と話すだけで、話の説得力は大きく向上します。
これはプレゼンなどのビジネスの場はもちろん、夫婦間でも使えるテクニック。
通したい企画やお願いごとがあるときには、笑顔で堂々と話すことで通る可能性はグンとアップします。
YouTubeでも与えたい印象を意識した身なりや表情、話し方をすることで、視聴者数がアップします。
また、夫婦関係が長くなればなるほど雑になりがちな挨拶も、明るく笑顔ですることで印象がかなり変わります。
挨拶はコミュニケーションの始まりであり、「相手との交流を歓迎するサイン」でもあります。
夫婦で起業していると喧嘩になることもあると思いますが、印象の良い挨拶を心掛ければ仲直りは速攻。
夫婦関係が悪化しにくいです。
- 話す内容よりも、表情や姿勢、声のトーンや速さに気を配る
- 動画でも視聴者に対してもアイコンタクトを意識する
- コミュニケーションはオフライン・オンラインにかかわらず笑顔で元気よく挨拶から始める
3.継続するには「今」やることに集中し、とりあえず5分やる
何より大事だとわかっているけど、何より難しいのが継続することですよね。
アウトプット大全によると、先のことを考えれば考えるほど「続ける」ことにプレッシャーを感じてしまうそうです。
しかし、精神科医のクレペリンにより作業興奮(作業をはじめてみると、だんだんやる気が出てくること)という作用があることは、約100年前に判明しています。
つまり、今やる気がなくても「とりあえずやる」だけで、やる気は出てくるということ。
さらに、5分間やると、脳の「側坐核」という部分が刺激され、脳の調子をあげることができるそう。
ただし、脳はマルチタスクができないので、目前のひとつのことに集中した方が早く終わります。
アプトプット力を高める7つのトレーニング
アプトプット力を高めるのに効果的なトレーニングとして、本書で取り上げられていたのが下記の7つ。
- 日記
- 健康記録
- 読書感想
- 情報発信
- SNS発信
- ブログ
- 趣味について書く
私はおもに身近な人へのシェア(情報発信)、Twitterを使ったSNS発信、ブログの執筆などでコツコツトレーニングを続けたいと思います。
「作業を全部終わらせなくてもいい。とりあえずでいいから5分間やる」と精神的なハードルを下げることで、継続はかなりラクになります。
後は、習慣化するまで同じ時間・タイミングにやるようにしましょう。
- やる気がでなくても何かひとつに集中してすぐ始め、とりあえず5分間はやる
4.「失敗」は「エラー」とらえる
会社を辞めてはじめて夫婦で起業しようという時、何か新しい企画や事業にチャンレンジしようという時。
「失敗したらどうしよう」と考えては何も始めることはできません。
アウトプット大全を書いた樺沢紫苑氏は、「失敗は一度もしたことがない」とのべています。
『失敗』は失敗ではなく『エラー』。
エラーすることで改善することができ、次のステージにすすめます。
かの有名なエジソンも「失敗ではない。うまくいかない1万通りの方法を発見したのだ」という言葉を残しています。
そもそも失敗をおそれていては、何ひとつチャレンジできません。
チャレンジできないということは、今以上の成長の可能性は絶たれたも同然です。
自分で事業するなんて失敗して当然なので、起業なんて絶対無理です。
問題はその失敗から学び、次にいかすことができるかどうか。
それができれば失敗は「成功のためのヒント」になります。
どうしてもチャレンジが怖い時には、難易度を少し下げればいいそうです。
チャレンジが怖いと感じるのは、ワクワクを感じる領域を超えて、不安や恐怖がまさりストレス物質が分泌されるから。
少し目標や難易度を下げることで、ドーパミンがでて楽しみながらチャレンジできます。
- ちょい難くらいの目標をたてて、恐れることなくどんどんトライする
- どんどんエラーして学び、次に生かす
5.まずは30点を目指して完成させる
記事を書いたり、画像を作ったり、動画を作ったりするとき、一発でハイクオリティなものをつくろうとしていませんか?
私も最初の頃は、質の高い記事を意識するあまり、タイピングの手がとまってしまうことがありました。
3行書いては1行消し、記事の半分くらい書いたところで、気に入らなくなって最初から書き直し・・・なんてことも。
アウトプット大全によると、最初から100点目指してつくるよりも、まずは30点目指してつくる方がいいそうです。
そしてそこから直しを何度もくわえて、100点に近づけていく。
「一旦最後まで完成させること」
これがもっとも重要で、むしろ直しに時間をかけたほうが、早く完成するうえに最終的な出来はよくなるそう。
確かにプロでもない人が、プロ並みの似顔絵を一筆書きで描くなんてこと、無理ですよね。
何度も直しをくわえて、完成度を高くしていくことなら私にもできそうです。
私は60点くらいを目指してたので、確かに完成まで時間がかかりすぎてしまうこともちらほら。
もっとハードルを下げて、とりあえず最後まで完成させることを、もっと意識しないといけませんね。
- まずは30点を目指して完成させる
- 第一稿はすばやく仕上げて、直しの時間をたっぷりとる
インプットを最大限にいかすアウトプットを
「アウトプット大全」を読んで、今までは本や知識をインプットして「自己満足」していただけで、「自己成長」にはつなげられていなかったことが多かったな、と反省しました。
もう「なんのためにインプットしているのか?」って話ですよね^^;
1つの本からこれだけ多くの気づきを得ることができ、自己成長のチャンスを手にすることができる。
数年が振り返った時に、これが自分にとって、アウトプット大全から得られた最も大きな気づきになるかもしれません。