「会社にしばられずに生きてみたいな」と起業を考えたとき。
「ひとりではなく、パートナーと一緒に起業してみたらどうだろう」と思ったことはありませんか?
夫婦なら気心知れた間柄ですし、一緒にビジネスを育てていくのも楽しそうですよね。
まだお子さんがいないのなら、まさにチャンスかもしれません。
とはいえ起業に不安はつきもの。
もし失敗して多額の借金を抱えたら…などと思うと、二の足をふむ人もいるのではないでしょうか。
僕らは実際に夫婦でIT起業して6年以上になります。
実は、このIT起業こそ、ほぼノーリスクで始めやすい起業方法なんです。
今回は、
- 夫婦でIT起業した場合のメリットとメリット(リスク)
- IT起業するには、どんなスタイルがあるか?
- IT起業で初心者が失敗しやすいこと
についてお話します。
この記事を読んで、事前にリスクさえ押さえておけば必要以上に不安になることはありません。
また自分たちに向いた起業の方法も見えてきますよ。
ほぼリスクなし、初期費用も安く始められるIT起業に夫婦で挑戦してみませんか?
ほぼリスクなし!夫婦でIT起業はめちゃカンタン
ここでいうIT起業というのは、店舗を持たずに、インターネットを使ってビジネスをすること。
リスクほぼゼロで始められるIT起業は、個人事業主で挑戦する人も増えています。
IT起業って、本当にリスクなしなの?
だって起業するんでしょ。
うん、厳密には”ほぼ”リスクなしだね。
まずは、なぜリスクがないのか、IT起業のメリットから説明するね。
ブログとSNSさえあれIT起業はスタートできる
起業するとなると、店舗や事務所を構えて、看板やチラシを作って…と考えますよね。
でも、IT起業の場合はとてもシンプル。
まず用意するのは、ブログやホームページとSNSだけ。
つまり自分ができることをPRして集客する場と、お客さんとコンタクトが取れるツールですね。
ブログやホームページやSNSも、今はすべて無料で使えます。
インターネットにつながってさえいれば、なんと今日からでも事業をスタートできるんです。
初期費用もほとんど0円
「IT起業はほぼノーリスク」と言いましたが、リスクが低い理由は、初期費用が少ないことにあります。
もしレストランなど飲食業で起業するとなると、お店の規模にもよりますが、設備投資などで2000万円
くらいはかかります。
ところがIT起業ならほとんど無料でスタートが可能です。
もちろんビジネスをしていくなら、自分のブログやホームページを有利に活用するために、サーバーを借りて独自ドメインの取得は必要です。
ですが、サーバー・ドメイン代は合わせて年間2~3万円程度。
その他、仕事に必要なパソコンやモニター、カメラなどがすでに揃っているなら、特に大きな出費はありませんよ。
在庫も仕入れもいらない
IT起業の多くは、自分のスキルを提供して、その対価をもらうことになります。
商品を仕入れて売る物販ビジネス以外では、在庫を抱える必要がありません。
仕入れのために事前にキャッシュが出ていくこともありません。
「万一売れなかったらどうしよう?」という不安もリスクも抱えずに済むのです。
何を選ぶか?おすすめのIT起業アイデア7選
リスクがほぼないのはわかった。
じゃあ次は、具体的に何をしたらいいの?
一口にIT起業って言っても、結構いろいろあるよ。
IT起業がいくらリスクが低いとはいえ、インターネットを使えすればいいというわけではありません。
自分が得意なことやできることなど。
知識があってさらに稼げることをメインに、事業を組み立てていく必要があります。
その1:リスクと知識がなくても始めやすいWebメディア
Webメディアとは、ブログや、アフィリエイトサイト、キュレーションメディアなど、ネット上で何らかの情報発信をしているもの。
ブログさえ作ればすぐにできるので、副業としてやっている人も多いと思います。
例えば、自分の持っている知識をネット上で公開すれば、それについて知りたい人が見に来てくれます。
そこで自分のビジネスのお客さんを募集したり、商品紹介してアフィリエイトできますよ。
最近のWebメディアでいえば、有名なのはマイベストとかだね。
その2:プログラミングができるならシステム開発やアプリ開発
最初からITに強くて、プログラミングができるのであれば、システムやアプリを開発することもできます。
実績を作っていけば、ゆくゆくは企業から大型の仕事を請け負うこともできるでしょう。
スキルに自信がないという人も、オンラインのプログラミングスクールなどで、安い費用で学ぶこともできますよ。
今はオンラインスクールも数万円~数十万円で学べる。
僕らの頃は、専門学校に高い学費を払って、がっつり勉強していたからね。
オンラインですぐに勉強できるのはいいよね。
調べてみたけど、テックキャンプとか良さそうよ。
評判悪いって意見もみたけど、返金保証もあるからわりと良心的。
その3:小さく仕事をもらいやすいWebデザイナー
Webデザイナーの仕事は、ホームページ制作をはじめ、コーディング、デザイン、マーケティングなど、制作全般に関わります。
基本的にはWeb制作ということで、もともとホームページなどを作れたり、運営していたりする人には始めやすいのではないでしょうか。
いろんな知識が必要ですし、情報もどんどん新しくなっていく分野なので、日頃からの勉強も欠かせませんが…。
小さな仕事からでも受注しやすいので良いですよ。
当面は食いっぱぐれの心配もないですよ。
Webデザインについてもプログラミングと同じように、オンラインスクールが人気です。
インターネット・アカデミーのように歴史あるところも実施しているので、興味あればのぞいてみてください。
その4:まだまだ人気で夢もあるYouTuber
YouTuberは、誰でも手軽に動画をアップするだけでOKなところが人気です。
動画の撮影・編集というと難しく思えますが、動画はスマホで撮影、アプリで編集ということもできます。
ただし趣味ではなく、ビジネスとしてやっていくなら、どんなジャンルで、どんな層をターゲットにするのかも大切。
はじめてすぐに収益化できることはないので、他の仕事の合間に動画をアップして、気長にチャンネルを育てていきましょう。
たいていは年単位での継続が必要です。
その5:在庫なしではじめるショッピングサイト
欲しいものが24時間注文できるネットショッピングは、今や僕らの生活に欠かせないもの。
このネットショップを1から作ろうと思うととても大変。
でも今は専用のプラットフォームがあり、誰もあっという間にネットショップが作れてしまいます。
有名なものでは、BASEやSTORES、Shopifyなど。
もともとハンドメイドなど商品として売れそうなものを持っている人は、ぜひ売ってみましょう。
またBASEでは、デザインだけ作って、発注がきたら工場で作ってもらうシステムなども使えます。
在庫を抱えなくて済むので安心ですし、自分の商品が持てるのって夢ありますよね。
購入されたら作ってくれるから、らくちん。
その6:特技を活かしたスキル販売、クラウドソーシング
フリーランスのスタート地点としても使えるのは、クラウドソーシングサイトです。
ココナラ、クラウドワークス、ランサーズ、shuftiなどが人気ですね。
プログラミングなどのITスキルのほかにも、イラストを描いたり、占いをしたり、自分のあらゆる特技を販売することができます。
「自分には売れるようなスキルなんてない」と思う人も、こういうサイトを覗いてみると、意外なスキルが出品されているかもしれませんよ。
スキルマーケットについては、以前に【現役Webマーケッターおすすめ】スキルマーケットランキングでまとめています。
その7:人脈がある人ならマッチングビジネス
マッチングビジネスは、イメージしやすいところでいうと仲介業です。
不動産を売りたい人と買いたい人とをつなげる。車を売りたい人と買いたい人をつなげる。
このときの手数料や、サービスの利用料で稼ぎます。
ITを利用したマッチングサービスで代表的なものは、先ほど挙げたクラウドソーシングサイト。
あるいは転職サイトやパートナーを探すサービス、マッチングアプリなども当てはまりますね。
「問題を解決したい人」と「問題を解決できる人(商品・サービス)」を結びつけることを考えれば、いろんなジャンルでマッチングビジネスができますよ。
アイディアは無限にありそうですね。
ノーリスクではない!夫婦のIT起業におけるリスクとは?
かんたんに始められるIT起業だけど、完全なノーリスクではないんだよね。
夫婦でIT起業する場合のリスクを具体的にあげてみるよ。
リスク1:お金がなくなる(事業失敗、訴訟、資金繰りの悪化など)
たいした初期費用もかけずに始められるIT起業。
たしかに事業資金はかからないけど、生きている限り生活費はかかります。
貯金もなくて、なかなか稼げない状態が続くと、資金繰り悪化して事業失敗ということにもなりかねません。
そうならないためには
- 脱サラする前に当面の生活費を貯金しておく
- 副業で稼げるようになってから脱サラする
といった方法があります。
最低限、売上がたつであろう事業の計画くらいは必要です。
またほとんどないものの、取引先や法律違反によって訴訟を起こされる可能性もゼロではありません。
小規模な個人事業主相手に、訴訟を起こす企業はほとんどありませんが、やりすぎると可能性はゼロではなくなります。
法律を守ってルールの中で商売をしてくださいね。
リスク2:信用が低いのでローンを組みにくい
個人事業主は、ある程度の稼ぎがあっても社会的な信用は低めです。
そのため住宅ローンなどを組みたくても、審査で認められないケースがよくあるんです。
同じくクレジットカードの審査に落ちることもあります。
起業して3年以上たっていて収益が安定していれば、そんなに問題はありませんけどね。
最初のうちは信用が低いことを受け入れましょう。
僕らが家を借りに行ったときは5年やってることと。収入がある程度あったことから「審査は問題ないですね」とは言われたよ。
これ、法人ならどうなのかな?
法人も最初は審査厳しいよ。
お金を貸すほうからすれば、どれだけ長く事業が安定しているかが一番重要でしょ。
事業が伸びている、安定しているというのは、ある種の実績です。
実績さえあれば、お金は借りやすくなるしローンも組みやすくなります。
金額の大きい融資やローンほど、長期的に返済していくことになるので、お金を返せそうな人という信用は大切ですよ。
あとはIT起業という、古い人からすれば実態がよくわからないと思われるところも、大きな融資を受けにくかったりする要因となります。
ただ経験上、ホームページ制作やシステム開発受注など。
実態がよく見えるビジネスであれば、IT起業であってもローンを組むのは簡単ですよ。
信用が低いのはIT起業の大きなデメリットかもね。
稼いでいるYouTuberですらお金が借りられなかったり、ローンが組めないらしい。
ものすごく稼いでいるアフィリエイターとかも、ローンが組みにくいから家はキャッシュで買うって人いるよ。
プログラミングとか、Webデザインとかが主体のIT起業でもダメなのかな?
安定という意味では、そっちのほうが審査は通りやすね、少なくともYouTuberとかよりは。
なにか良い方法ないの?
会費0円で事故や訴訟、未払いのリスクを回避できるFREENANCE(フリーナンス) というのがあるよ。
ちょっと手続きは面倒だけど、個人で事業するなら登録しておいた方がいいだろうね。
あっ!法人でも登録できるらしいよ。
リスク3:パートナーとの関係悪化
夫婦起業ならではのリスクとして、もし夫婦仲が悪くなった場合どうするのか、という問題があります。
夫婦で起業すると、たいていは各作業に担当があります。
なのでふたりの関係が悪化すると、各作業に問題がたくさん発生します。
だから歯車が狂いはじめ、事業もうまくいかなくなってしまうんです。
まぁその作業割合が9:1で、片方がサポートだけだったら、ビジネス自体は回りますけどね。
主力側が離れていくときには確実に崩壊します。
夫婦でやるなら、仕事とは別の努力も重要だね。
IT起業でネットビジネス初心者が失敗する3つの理由
ほかに何か気を付けるべき点はある?
夫婦起業に限らず、そもそも、はじめてネットビジネスをする人が気を付けることはあるね。
理由1:無理のある投資
IT起業がいくら初期費用がかからないといっても、起業となるとそれなりに準備するものはあります。
例えば、スマートフォンしか持っていないとか、型の古くなったパソコンしか持っていない場合は、やはり新しいスペックのものを買うべきです。
いい仕事道具を使うことは、仕事のパフォーマンスを上げることにもつながるからです。
いわゆる設備投資だね。
また起業してある程度うまくいくと、怪しい投資案件を紹介されることも増えます。
「◯◯なあなただけに・・・」
「ここだけの話ですが・・・」
といった具合ですね。
もちろん持ちかけられる投資の99%は儲かりません。
手っ取り早くお金を得たい気持ちはわかりますが、決して手を出さないようにしましょう。
あり得る話なのかわからないけど、銀行員が「これ月利20%なんです」といって説明してきたとするよね?
本当ならすごい。
まぁね。でも月利20%なんて実際にはありえない。
もしその人の貯金が2000万あったら、月400万入ってくるってことだから。
そんな優良案件がもし本当にあるなら、その人がお金をかき集めてコッソリやるでしょ…ってこと(笑)。
理由2:固定費を増やしすぎる
本格的にIT起業するなら、ホームページやブログを置くためのサーバー代やドメイン代などは最低限かかります。
しかしドメインたくさん持ちすぎたりすると、やはり固定費がかさみます。
アフィリエイターのなかには、ドメインを1000個以上持ってる人もいますからね。
他にも各種ウェブサービス、分析ツールなど。月額や年額で払うものもあります。
さらに日々の勉強代など、自己投資にもお金がかかりますよね?
人脈作りや勉強のためにオンラインサロンなども、わりと大きな固定費になります。
こういった感じで、固定費を増やしすぎると自分の首を絞めることになります。
なので固定費を増やすときは、費用対効果を考えて検討してください。
でないとIT起業が失敗する原因になってしまいます。
勉強は大事!でも勉強にお金使ったら回収しないとね。
お金がなくても始められるIT起業のメリットがなくなるよ。
理由3:PDCAサイクルをまわさない
PDCAとは、
- PLAN(計画)
- DO(実行)
- CHECK(評価)
- ACTION(改善)
の頭文字をとったもので、効率よく業務をまわしていくサイクルのこと。
企業ではよく使われる手法ですが、個人事業主でも事業をやっている限り有効です。
例えば、サービスは立ち上げっぱなし。プログラミングならシステムを開発しっぱなし。ホームページならサイト作りっぱなし…。
こんな感じではうまくいきませんよね?
PDCAの改善ができてないからです。
計画して実際にやってみて、どうだったかを振り返って、良くなかったところを改善する。
この繰り返しで次のサイクルに入っていけるので、少しずつ事業がブラッシュアップされていくんです。
これはビジネスの基本。
法人だろうが、個人だろうが、怠ってはいけないね。
気楽で幸せ!夫婦でIT起業をはじめて自由になろう
夫婦でIT起業することについて、少しはイメージがわいてきましたか?
メリットとデメリットをかんたんにまとめると、
【デメリット】
- お金がなくなったら怖い
- 信用が低いのでローンが組みにくい
- 夫婦仲が悪化するとトラブルが増える
【メリット】
- ブログやSNSがあればすぐに始められる
- 初期費用が安い
- 在庫を抱えるリスクがない
このようになります。
ただそれ以上に夫婦起業が良いなと思うのは、なんといっても気楽で楽しいってこと。
僕らは夫婦関係がめちゃくちゃ良いこともあり、毎日が幸せです。
夫婦であれば、気心が知れている分、特に人間関係のストレスとは無縁です。
会社なら、仕事上は嫌いな人とも付き合う必要がありますよね?
それが結構なストレスになることも…
でも夫婦仲がよくて起業していると、本当に楽しいんですよね。(← 語彙力w
とはいっても生活も大切なので、夫婦でやるならIT起業が低リスクで良いのかなと思う次第です。
残念ながらどの職場でも、最高な同僚、尊敬できる上司、頼れる部下って状況にはならないよね。
百歩譲って社内環境は良くても、ものすごくマウンティングしてくる取引先がいてストレスだったりすることもある(笑)
すべては選べないからね。
その点夫婦起業は、夫婦仲さえよければずっと楽しいよね。
間違いない!
というわけで、夫婦でIT起業を目指す場合、メリットとデメリットの両方を踏まえて、自分たちらしい起業をしてみてくださいね。