夫婦起業で借金する可能性は?融資や借入は必要?

うしおうしお

無借金経営で6年頑張ってるうしおです。

「起業って自己資金がないと無理だよね…」

「子どもをつくる予定もあるし、いざ起業して借金まみれになったらイヤだな」

と不安になる方もいますよね。

僕たちも夫婦で自営業をして6年になりますが、実はずっと無借金経営でやってこれてます。

この記事では、

  • 借金を抱えずに起業する方法
  • おすすめの業種
  • 準備しておくべき金額
  • 借金してしまったときの対応
  • 夫婦起業ならではのメリット

などについてお話しています。

夫婦起業で借金を抱える可能性とは?

夫婦起業で借金を抱える可能性とは?

ひよこひよこ

夫婦起業で借金するケースってある?

うしおうしお

事業として、何をやるかによるね。
例えば、飲食店とかだと可能性はある。

起業時に大きな資金が必要な業種は、自己資金が足りなければ銀行の融資に頼ることになるので、必然的に借金の可能性が高まります。

飲食店の他にも、コワーキングスペースやコインランドリーなど、いわゆるリアル店舗のある事業をいきなりはじめると、まず設備投資が必要になります。

居抜きでお店をはじめた場合は、まれに店舗がほぼ無料で手に入ることもあるかもしれませんが、いずれにしてもリフォームは必要でしょうし、賃貸物件なら必ず家賃はかかります。

起業すると、どんな事業でもやはり最初の半年くらいは軌道に乗せていくのが大変です。

リアル店舗はある程度最初から集客できるとは思いますが、それでもいきなり黒字化は難しいでしょう。

赤字がそれなりに続くことを考えれば、最初から借金のある状態でスタートをすると、結構厳しいんじゃないかと思います。

やはり少しでもラクに事業を継続していくなら、借金なしではじめられるビジネスのほうがよいでしょう。

うしおうしお

あとは借金が怖かったら、最初から法人にしておくという手もあるよ。

ひよこひよこ

というと?

うしおうしお

実は、法人と個人事業主って全然違うんだよね。
まあ、僕たちみたいなスタイルだと、ぶっちゃけあまり変わらないんだけど。

通常、起業するときは、法人(会社)か、個人事業主か、どちらかで起業することになります。

まず、法人というのは、人間以外で、法律によって「人」という扱いにされているものです。

なので、もし会社が倒産してしまったら、その「人」がいなくなったということになりますから、借金もまた消えます。

つまり法人は有限責任なんです。

もちろん税金も、法人がなくなれば(法人の税金は)払わなくてOKです。

ひよこひよこ

でも、たまに法人にしていても借金漬けになってしまう人がいるよね?

うしおうしお

あれは、個人担保で銀行とかに融資してもらっているんだよ。

ひよこひよこ

自分の財産、家とかを担保にしてお金を借り入れているってこと?

うしおうしお

それでも払いきれないから、借金が残っちゃうの。
家とかって価値下がっていくでしょ。

ひよこひよこ

そっか、自分の資産を担保にしてしまうと借金になっちゃうのか~。

一方、個人事業主は無限責任となります。

つまり、個人で抱えた借金はどこまでもつきまとうということです。

最悪な場合、それも自己破産にはできますが…。

法人は借金を作っても、会社を畳んでしまえば最終的にはどうとでもなるでしょう。

なので、「どうしても借金を抱えてしまうのが怖い!」ということであれば、最初から法人にしておくというのも手です。

そうすれば、そんなリスクはありませんし、個人担保でお金を借り入れさえしなければ大丈夫でしょう。

そもそも夫婦起業するのに融資や借入は必要?

そもそも夫婦起業するのに融資や借入は必要?

ひよこひよこ

じゃあ、そもそも借金をしなくてもできるようなもので、夫婦で起業する場合は、どういった事業がいいのかな?

うしおうしお

基本的には融資や借入の必要ないビジネスからはじめるのが良いよ。
ジャンルでいえば、いわゆるIT起業だね。

IT起業というのは、インターネットを使ったビジネス、例えばホームページ制作、システム開発、アフィリエイトなどです。

Webデザイナーやプログラマー、コピーライターなどは、実際にフリーランスの人も多いですよね。

これらはリアル店舗を持たないので、借金を抱えずに済む職種です。

他にも、YouTuberやインスタグラマー、ネットショップなど、インターネットを使ったビジネスって考えてみると結構ありますよね。

借金を抱えずに済み、空いた時間でできるので、起業家ビギナーだけでなく、学生さんや子育て中の女性などにもおすすめです。

ひよこひよこ

私たちもそのパターンだよね、まさにIT起業。
こういうパソコンひとつでできるような仕事とかだと、設備費が全然かからないもん。

うしおうしお

せいぜい、スペックのいいパソコン買うっていうくらいだしね(笑)。

無借金経営が基本!借金に悩まない夫婦起業

無借金経営が基本!借金に悩まない夫婦起業

うしおうしお

僕は、そもそも起業に融資とか借金とか必要なくて、とりあえずは無借金経営が基本だと思っています。

人によるかもしれませんが、借金してしまうとやっぱり精神的にはきついと思うんですよね。

そして、事業も少々やりにくくなると思います。

例えば、返済額が毎月いくらと決まっていたら、この金額以上稼ぐビジネスじゃないと…みたいになると、何かと制限が生まれてきますよね。

あと、夫婦で事業をするのは、やはり借金リスクは低くなります。

働き手がふたりいるので、その時点でお金の入りもよくなるし、臨機応変に動けるからです

例えば、事業がどうにもならなければ、ひとりがアルバイトにいくなどでも生活はなんとかなります。

あるいは事業が軌道に乗るまでは、その事業を進めながら、ひとりがクラウドソーシングで仕事を受けるとか。

夫婦で一緒にすると柔軟に動けるという強みはあるので、これを活かすのはひとつの方法だと思います。

ホリエモンが提唱するビジネス4原則を守る

ひよこひよこ

他に起業にあたって気を付けたほうがいいことってある?
例えば、こういう考え方がいいよとか。

うしおうしお

それだったら、実業家の堀江貴文さんが提唱する「ビジネス4原則」だね。

それこそ、インターネットビジネスをする人にはもうかなり知られているとは思いますが、堀江さんは「起業してほぼ確実に成功する方法」として、以下の4原則を提唱しています。

  1. 小資本ではじめられる
  2. 在庫が無い
  3. 利益率が高い
  4. 毎月の定期収入が確保できる

私は起業するに当たって、自分の好きな商売ではなく確実に上手くいく商売からはじめたほうがいいと言っている。具体的には、

  • 利益率の高い商売
  • 在庫を持たない商売
  • 定期的に一定額の収入が入ってくる商売
  • 資本ゼロあるいは小資本ではじめられる商売
    をやればほぼ確実にうまくいくと指南してきた。

引用:起業してほぼ確実に成功する方法|六本木で働いていた元社長のアメブロ

1.小資本ではじめられる

この記事のテーマでもありますが、資本金がゼロかほぼなしではじめられるビジネスは、まず借金のリスクがありません

そして、お金を貯めるのを待たずとも、すぐにはじめられるというメリットがありますね。

2.在庫が無い

在庫を抱えなくてよいということは、基本的には物理的に商品を仕入れなくてよいということです。

仕入れがないのなら、当然資金もかかりません。

売れないまま商品が古くなるリスクもないですし、在庫を保管する場所もいりません。

3.利益率が高い

価格は安いほうが売れるとつい考えがちですが、本当に儲けるには多く売ることよりも、いかに少ないコストで利益を生むかが大事。

特に個人が起業してはじめるスモールビジネスは、小資本に加え、人手も少ないので、効率よく稼ぐことが事業の継続にも影響します。

なので基本的には、少数の高利益体質が原則です。

4.毎月の定期収入が確保できる

いわゆるサブスクリプション(月額課金)がこれにあたります。

あるいは、顧客との長期契約もそうですね。

毎月一定の収入があることは安心感もありますし、これに加えて単発のお仕事があればさらに収入が得られます。

事業も生活も安定しやすいですし、何より儲けのことだけを考えなくてすむから、新たな仕事にチャレンジすることもできるんです。

うしおうしお

ただし、最後の④がかなり難しい。

ひよこひよこ

安定して得られる定期収入ってことだよね?

うしおうしお

そうだね。
IT企業なら①~③はおさえられるけど、やっぱり④の定期収入をつくるのは大変だね。

この4原則を押さえた事業というと、なかなか難しいのですが、例えば最新SEO情報を発信する月額サービスや、YouTubeのメンバーシップなど、やり方次第では可能なものもあります。

また、企業と期間契約するプログラマーやシステム開発、アプリ開発。
あるいはライティングなどでも、毎月定額で仕事を請け負うことで定期収入のお仕事につなげることも可能です。

いずれにせよ、IT系のインターネットビジネスが有力ですね。

最初に決めて用意したお金以上には使わない

このビジネス4原則を守るのなら、最初に用意しておくのは100~200万円くらいでも大丈夫です。

僕たちも最初に100万円くらいを用意して、そこからはずっと無借金経営です。

この100万円というのは、最初に50か~60万とか勉強代も含めた出費と、数か月分の生活費のためです。

ひとりで100万円、ふたりでも200万円あればとりあえず最初は逃げ切れるかなと思います

うしおうしお

夫婦で社会人をしていれば、200万くらいだったら貯められるんじゃないかな。

あとは、最初に決めたお金以上に手をつけないということも大事。

例えば、「これは当たるぞ!」という事業があって、でもそのためには借金しないと足りない…というとき、あなたはどうしますか?

ひよこひよこ

借り入れしないほうがいい?

うしおうしお

そうね、よほど自信があるならいいけど。

例えば、すでに2つの会社を黒字経営しているような人が「これは当たる!」と思って取り組むビジネスと、サラリーマンしかしてこなかった人が「これは当たる!」と思って挑戦するビジネス。

どっちが当たると思いますか?

うしおうしお

100対0くらいで絶対前者でしょ。

はじめて起業する人は、ビジネスについては小学生や新卒みたいなもの。

場合によっては、ほぼギャンブルみたいなものなので、最初は失敗するものと思っていたほうがいいです。

最初は手堅く、そこまで大きく利益が見込めなくても、小さくはじめるほうがよいと思います。

つまり追加で融資を受けてまで、大きな勝負には出ないほうがいいということです。

まずはもともとの資金の範囲内で、やってみるのが良いでしょう。

投資以外で借金はしない

僕たちも無借金でずっとやってきましたが、もうひとつ大事だと思うのは、事業への投資以外で借金しないこと。

つまり「これは当たる!」と思って投資したり、自己投資したり、そういうもの以外で借金するパターンです。

どうしても借金せざるをえない場合も、まずは知人や親など利息がかからないところにすべきです。

もしそれで貸してもらえないなら、自分の信用がないということですので、それはそれで仕方ないと思います。

そして、運よく借りられてもその金額の範囲内でできることを考えたほうがいいです。

うしおうしお

「絶対返します」と言って貸してもらえる金額以上のことは、しないほうが無難です。

基本的には、銀行や消費者金融からは借るべきではありません。

仮に借りるとしても、利息以上の配当を得られる投資をする場合のみです。

例えば、利息3%で借りて、5%以上で運用して2%は利益を出せるという場合や、不動産投資などで返す利息以上に家賃収入が入ってくる場合など、勝算のある投資ならいいのではないでしょうか。

ひよこひよこ

まあ、あんまりないよね、そんな話。
少なくとも初心者にはそんな話は入ってこない。

うしおうしお

投資信託とかも手堅いと言われているけど、一応その利益から税金20%払わないといけないからねえ。

もし資金がゼロになってしまったら日銭を稼ぐか、どうしても回収できない場合は廃業するか決断をすればよいと思います。

借金を抱えた場合はどうする?法人と個人事業主の対策

借金を抱えた場合はどうする?法人と個人事業主の対策

共通原則:返せるなら当然返済

ひよこひよこ

借金はしないほうがいいのはわかった。
でも、もし借金を抱えちゃった場合はどうしたらいいの?

借金を抱えた場合、法人と個人事業主とではそれぞれ対策は異なりますが、いずれにしても返せるなら当然返したほうがいいです。

特に、税金は絶対に逃げられません

税金は真っ先にとられていきますし、税金は払うのが大原則です。

うしおうしお

税金はかなり厳しいので、「これは不合理だろ」と思っても、納得いかなくても、関係なくとられます。

もちろん、節税する権利はありますが、税金を払わない、督促を無視するのは危ないのでやめましょう。

ちなみに、法人の場合は、会社を倒産させれば税金はかかりません。

法人なら倒産させる

法人の場合、借金が返済できない、どうしても事業継続が無理ということであれば、倒産させるのがよいと思います。

ただし、このときに家などの個人資産を担保にしていないというのが大原則です。

個人資産を担保にしてしまうと泥沼にハマるので絶対にしないようにしましょう。

たまに借金を抱えた経営者が自殺したというニュースがありますが、おそらく個人資産を担保にしていたのではないかと思います。

あとは従業員を雇っている場合は、彼らに対するケアも必要になってきます。

また、法人の場合、税金はかからないのですが、倒産の手続きには別途費用がかかることは覚えておいてください。

個人事業主なら最後は自己破産がある

個人事業主の場合は、税金以外ならなんとかできるものです。

最後の最後は自己破産という方法があり、自己破産すれば返済の義務はなくなります。

一方、債務整理という方法もあります。

債務整理には、任意整理と個人再生とがあり、いずれも返済を前提としています。

弁護士などを通じて、利息や元本を減らしてもらい、借金を分割して返すというもので、うまくやれば何とか返せる方法です。

ちなみに、任意整理は何度でもできますが、個人再生と自己破産は複数回する場合は条件があります。

前回の免責決定から7年以上経っている必要があったり、前回よりさらに審査が厳しくなったりするようです。

そもそも個人で抱える借金なんて金額もたかが知れていますよね。

ほとんどの場合は、到底返済不可能なレベルの借金はそうそう抱えないでしょう。

最悪、再出発して就職することもできますし、働けなくなれば生活保護もあります。

借金で死ぬことはありませんので、起業したいなら安心して起業すれば良いと思います。

【まとめ】借金不要なジャンルで起業し、無借金経営で頑張ろう

いかがでしたでしょうか?

必ずしも起業=借金ではないことがお分かりいただけたのではないかと思います。

まとめますと、

  • 原則としてまず初期投資がほぼかからない、借金の必要のないビジネスをはじめる。
  • 起業時の資金としては、事業への投資や当面の生活費などで100~200万円用意できていれば十分。
  • もし借金する場合は、銀行などからの融資ではなく、利息のかからない知人や親からまずお願いする。
  • 法人化していれば、会社の借金を個人が抱えることはないが、個人資産を担保にした融資は絶対に避ける。
  • 個人事業主が抱えた借金は、債務整理や自己破産という方法がある。
  • 夫婦で起業すれば、いざというときに柔軟に動けるのでリスクヘッジにもなる。
ひよこひよこ

借金しないで済むなら、それにこしたことはないよね。

うしおうしお

自己破産、債務整理とか倒産させればいいとか言われても、デメリットもあるし、やっぱりイヤでしょ。
無借金経営で頑張ろう~!

ひよこひよこ

今は、資本がなくてもできる起業スタイルとか多くなったからね。

うしおうしお

だから気楽に起業していいと思いますね。